第6章 繰り返し処理
繰り返し処理は、同じ処理を複数回実行するときに使用します。 for ループと while ループを、それぞれ適した場面で使い分けます。
1. for ループ
リストや文字列などの要素を順に処理する場合に使う。
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for fruit in fruits:
print(fruit)出力結果>>
apple
banana
cherry
文字列もイテラブル（反復可能）なオブジェクトのため、文字ごとに処理できる。
for char in "Python":
print(char, end=" ")出力結果>>P y t h o n
2. while ループ
特定の条件が True の間、繰り返し処理を行う。
x = 5
while x > 0:
print(x)
x -= 1 # カウントダウン
出力結果>>
5
4
3
2
1
3. break と continue
break: ループを途中で終了する。continue: 残りの処理をスキップし、次の反復へ進む。
for i in range(5):
if i == 3:
break # 3でループを終了
print(i)
出力結果>>
0
1
2
for i in range(5):
if i == 3:
continue # 3はスキップ
print(i)
出力結果>>
0
1
2
4
4. range() を使った繰り返し
range(start, stop, step) を使うと、数値のシーケンスを生成できる。
for i in range(1, 10, 2):
print(i)
出力結果>>
1
3
5
7
9
デフォルトでは start=0、step=1 になる。
5. enumerate() を使ったインデックス付きループ
enumerate() を使うと、インデックスと要素を同時に取得できる。
fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for index, fruit in enumerate(fruits):
print(index, fruit)
出力結果>>
0 apple
1 banana
2 cherry
6. zip() を使った複数リストの同時ループ
zip() を使うと、複数のリストを同時に処理できる。
names = ["Alice", "Bob", "Charlie"]
scores = [85, 90, 78]
for name, score in zip(names, scores):
print(f"{name}: {score}")
出力結果>>
Alice: 85
Bob: 90
Charlie: 78
7. リスト内包表記を用いたループ
リスト内包表記を使うと、簡潔にリストを作成できる。
squares = [x**2 for x in range(5)]
print(squares)
出力結果>>
[0, 1, 4, 9, 16]
条件を追加することも可能。
evens = [x for x in range(10) if x % 2 == 0]
print(evens)
出力結果>>
[0, 2, 4, 6, 8]
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